研修会1 統合的心理療法入門
講師:東斉彰(甲子園大学)
研修会1では、前年度に引き続き「統合的心理療法入門」をテーマといたします。まず、従来から使われていた心理療法(精神分析、行動療法、人間性心理学とその発展)の歴史的経緯を概観し、次いで統合的心理療法のいくつかの分類について紹介します。そのうち、共通要因、技法折衷、理論総合、多理論統合、多理論的枠組み(変化のステージモデル)、同化的統合の各アプローチについて説明します。また、比較的最近の試みとして統合的他理論心理療法を詳細な説明を行います。最後に、技法折衷アプローチであるマルチモード療法の事例を紹介し、実際の適用について理解を深めたいと思います。最後に、心理療法を統合的・折衷的に行うことの意義についてまとめたいと思います。
本研修は、90分という短い時間ですが、心理療法のエッセンスと効果的応用をギュッと圧縮した内容の濃い時間にしたいと思っています。統合的心理療法の初心の方から、長く心理支援を行っているベテランの方まで、幅広い臨床家の皆様のご参加をお待ちしています。

